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夏のおわりの大阪[後編]

(前編からのつづき)


ライヴ会場が入っているビルヂングの中のキャフェで、時間をつぶした。
4月のライヴのときにも、ここ、入って。
そんときと同じ、プリン ア ラ モードをたのんだ。

今回の全国ホールツァー、大阪は、このホールで9公演。
4月に4公演、8月に5公演。

4月の初日と、8月の最終日を、ショウジと観た。

この8月23日のチケットは、4月に買った、ユーミンのニュゥアルバムに封入されてた特典として、当たった席。
当たった、って、ただじゃなくて、権利が、ってことね。
CDを買った人は、全員当たるのかと思えば、ショウジははずれたみたい。
ほかにも、CDを買って応募したのに、はずれたって友人はいるから、僕はかなり運がよかったみたい。
今回、席もよかったし。

14時15分、開場、席についてみると、1階席のど真ん中。
自分の、左右の席を数えてみて、ほんとど真ん中。
PA席の少しうしろ。

今まで、いろんな席からライヴを観たけれど、PA席のあたりが、ライヴを観るのに、いいばんいい席だと思う。

そりゃあ、最前列が一番いいんだろうけど。
一度、ショウジと、大阪城ホールで、最前列の真ん中で、ユーミンのライヴを観たことがあって。
それはそれは興奮はしたけれど、全景はまったくわからないよね。

PA席のあたりが、いちばん、照明とか、舞台がきれいに見えるな。
アーティストの表情とか、衣装の細部はわからないけどね。
これは、ホールに限らず、アリーナクラスの会場でもいえること。

開演を待っていると、前の席の老夫婦が、ツァーパンフを見てる。
僕もショウジもパンフを買っていないので、ふたりでパンフの中身をガン見。


15時開演、2時間半くらい公演があった。
一度、観てる公演だから、落ち着いて観られた。
前の日、ホテルでよく寝たからかしら・・、ものすごく感覚がとぎすまされてたのか、知ってる曲ばかりなのに、胸をうたれてばかりだった。
あんなに泣いたことなかったな・・。

「幸せになるために」で泣きかけ、「ジャコビニ彗星の日」で涙、「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」でまた涙。
(泣く気まんまんだった「夜空でつながっている」では、意外と泣かなかった。)

「ダンデライオン」で泣いてたら、2番に入って、ユーミンが歌うのにつまった。
ユーミンが感極まって泣いてる・・。
そんなユーミンを見るのは初めてで、びっくり。


僕は、映画を観るとき、とりあえず泣けたら、元を取れた、って気分になる。
泣けも笑えもしない映画って、すごく不満が残る。

そういう意味で、今回のライヴは、ものすごく満足だったし、席もすごくよかったし、客とアーティストのテンションも異常に高かったし。
この15年で、40回はユーミンのライヴを観てきたけど、ベスト5に入るくらい満足だった。


みたいな感じで、ライヴ終了。
ビルヂングの1階に、ツァートラックみたいなのが何台も止まってた。

梅田まで、歩いて戻った。
4月のときも、ショウジとふたりで歩いた。
全然、暑くない。

また、ヨドバシのカプチョで食事。

ヘップファイヴの屋上の赤い観覧車、白いカヴァがかかってる。
今、運休みたい、ってショウジに言うと、むかし、ふたりで乗った、って言われて。
ああ、そうだった、忘れてた・・。

ショウジとは、この赤い観覧車、乗ったことがあるんだった。
初めて、ショウジとユーミンのライヴを観たときだ。
初めてのユーミンの大阪のライヴで、初めて入る大阪城ホールだった。
あれ、1999年の夏だ。
Umm...、10周年。


みたいな感じで、ショウジと別れ、20時10分発のバスに乗って、大阪を去った。
by ishokuju | 2009-08-26 02:31 | ため息が出る
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