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机の上に置いていた2冊の本

今日は、僕が大切にしている本の話をしようと思います。


それは、山田詠美『120%COOOL』と、村上龍『昭和歌謡大全集』の、2冊の単行本です。
文庫本じゃなくって、単行本。

今から11年前の、ちょうど今の時期に、書店の新刊コーナーに平積みされていた小説です。

11年前の今の時期、って言われても、なんなんだ?って思われるかもしれませんが。
11年前の今の時期は、僕は高校卒業を控えていて、春からは大学生、という、そういう時期でした。
僕にとっては、忘れられない時期です。

無事卒業も決まってて、4月から住む部屋も決まってて(福岡県にある大学に進学しました)、僕は教習所なんかに通ってました。

そんな時期に買ったのが、この2冊の最新刊の小説なんです。


徳島(僕の地元)から福岡への引越しの荷物の中に、この『120%COOOL』と『昭和歌謡大全集』はあって。
今思うと、そんなのわざわざ持っていかなくてもいいんだけれどね。

で、新しい部屋の机の上に、この2冊の単行本を並べて置いていたんです。


幾度もした引越しなんかで、本はたくさん売ったり捨てたりしたんだけれど。
でも、この2冊の本は、いつも僕の部屋にありました。
今も。


とても大切な本。
この2冊を手にとってみるだけで、とても胸が痛いような、変な気分になる。
僕にとっては激動の時代だった、始めての一人暮らし、そのときにそばにあった2冊の本なんです。
机の上に置いていた2冊の本_f0207134_11401321.jpg

by ishokuju | 2005-02-12 00:00 | テレビや映画、本のこと
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