<   2004年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧

その部屋

ユーミンの“Hello, my friend”のシングルが出て、もう10年だ。早い。
そういえば、1994年7月は、初めて「里帰り」というものを経験した。夏休み。
この年の春から、僕は大学生になっていて、福岡県で一人暮らしを始めてました。

さて、10年前に僕が住んでいたアパートの話をしようと思います。

1994年5月のGWから、1996年の11月くらいまで僕が住んでいた、アパート。
僕は102号室に住んでいました。2階建てで。
部屋は全10室。

(っていうか、4月の大学入学から5月のGWまでは、どこに住んでいたのかって話だけど。それはまた別の機会に)

海のそばに建ってたんだけど、すぐうしろが干潟になっててね。
磯の香りというか、とにかく、すごいにおいがするの。
で、“香椎線”って線路が、ベランダのすぐ前を通ってて。うるさいうるさい。
朝6時前くらいから電車が走り出すの。

初めての福岡の夏は、水不足が深刻なときで、12時間断水を経験。

フローリング、ロフトつき。だなんて、なんかいい部屋みたいだけど、今までで住んだ部屋ではダントツ最悪よ。
部屋に物を置きまくってた時代。
雑誌とかいろ~んな物があふれてた。今じゃ考えられない。
横尾忠則とか好きで、部屋の壁あちこちにポスターとか貼ってた。今じゃ考えられない!

まあ、こんな部屋でも、住めば都。
卒業まで住むのかな、なんて思ってたんだけどね・・。

3回生の、秋。事件は起こったの。

ある日の昼過ぎくらいかなあ、部屋にいたらね、上の202号室がうるさいの。
結構音が響く部屋だったんだけどね。ガタンガタン、うるさくってね。

引越しかな?って思って部屋を出てみたら、警察官がいっぱいいた。
「???!」ってな感じでおそるおそる2階に上がってみたら、僕の上の部屋、202号室のドアの前が、物々しい雰囲気。

202号室の部屋の人が亡くなったんだと。
それも、発見がかなり遅くて、遺体がひどい状態だったみたい。

実は、その1週間くらい前から、「あれ?おかしいな??」って思ってたことがあったの。
それがなんなのかはここには書かないけど・・。変だな、とは思ってたの。
上の部屋で人が亡くなってたって聞いて、ああ・・・って納得した。

銀色のカヴァーみたいなのに入った遺体を運んでるのとか、見ちゃった。

警察の人からいろいろ聞かれた。
変な物音とか聞きませんでしたか?とか・・。いつから物音を聞かなくなりましたか?とか・・。

何もわからない。顔も名前も、男か女かも、知らなかったし。

その日から、3日間、ホテル暮らしをした。
遺体もひどい状態だったし、アパートをいろいろしなくちゃいけなかったみたい。(もちろんお金は不動産屋さんもち。)

ホテルで、いろんなことを考えたよ。
僕の上の部屋だから、部屋のレイアウトは一緒なわけでしょう?いろいろ想像できるわけ。
部屋のどのあたりで死んでたんだろう、とかね。

その亡くなった人の両親が、全然連絡ができなくなって、この福岡の部屋を訪ねたんだって。
でも、ドアが開かないし、鍵屋さんみたいな人にたのんでドアを開けてもらって、で、発見したんだって・・。

あと、ちょうどこのとき常盤貴子の「ひとり暮らし」ってドラマをやっててね。
高橋克典の奥さんが孤独死して発見が遅くて、みたいな設定だったの。なんてタイムリーな。

Ah...ひとりで暮らすってこういうことなんだなあ・・、なんて思ったよ。

部屋に今いて、例えばベッドで寝始めて、で、このまま死んでしまったら、僕っていつ発見されるんだろう、とか考えた。

で、ホテルで3日間生活をして、引越しをすることになりました。
不動産屋さんも物件をいろいろ準備してくれていた。
2年半住んだ部屋を、去ったというわけ・・。

ところで・・・。
僕は、今も年に1回は福岡を旅しているんだけど、この住んでたアパートのあたりも歩いたりします。
人が住んでる。202号室。
f0207134_11311472.jpg

[PR]
by ishokuju | 2004-07-30 00:00 | 苦笑 | Comments(0)