合コン

祖母の思い出ばなし。
母の母ね。
2008年に亡くなった。

おばあちゃんが、「合コン」のことを、聞いてきてたの。
「若者たちのあいだでは、合コンというものがあるらしいが、ケイイチロウも、そういうのに参加したりすることはあるのか」
という内容のことを、徳島の方言で、おばあちゃんの言い方で、僕に。

一度ではなくって。
3回だか5回だか、そんなこと、僕に言ってきてたな。
なんだか、ふと思いついた、って風に言うんだよね。

うん、たまにあるよー、とか。
まあ、適当に答えてたと思う。

おばあちゃんとしては、ちょっとした、そういう若者言葉を使ってみたかったのかもしれない。
あと、僕に彼女がいるのか、いい人はいるのか。
つまりは、結婚はどうなのか。
合コンというワードをきっかけにして、おばあちゃんなりに、オブラートに包みながら、僕に問いかけてたんだと思う。

こないだ、ふと、そのこと、思い出して。
母に、おばあちゃんが僕に合コンのことをたまに聞いてきてた、って言ったの。
意外だったみたい、母、驚いてた。
おばあちゃんは母に、僕の、そういう彼女のこととか、聞いたりとか、なかったのかな。
ま、いいけどね。

(おばあちゃんが死んで、もう9年、彼女の不在を悲しんだりすること、もうないけど。
今、ふと、そんな、僕のことを気にしてくれていた人が、ひとり、もういないことを思って、ちょっと泣きそうになる。)




 

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by ishokuju | 2017-01-09 02:33 | あの日 | Comments(0)
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