最後の晩餐、最初の朝食

先月23日、土曜の夜は、小豆島にいたよ。
翌日、24日が、朝からマラソンの大会で。
連れと、民宿のようなところにスティした。

島に泊まろうと決めたのが遅くて、ホテルは、なかなかとれなかった。
やっととれたのが、その山の中腹にある、“コスモイン有機園”だった。

地図で見ても、とてもへんぴな場所。
実際、自転車で向かってみると(島へは自転車で上陸した)、とんでもなく時間がかかった。

山道を自転車をおして歩く。
完全に夜になってしまっていて、街灯もない山道に、ぽつんと、“コスモイン有機園”があった。

おそるおそる、敷地内に入っていって・・。
すると、若い女の子と、おばさんが登場した。

滞在中に、ここで会ったのは、このふたりだけ。
おばさんは、ここのおばさんで、女の子は、香港から来てる、長期スティしてる子だった。
今夜、ここのお客さんは、僕らふたりだけのようだ。

今夜の僕らの部屋、ログハウスにとおされた。
1階に、テーブルがある部屋と、流し。
2階が、ふとんをしいてくれてる部屋。
テレビは、ない。
トイレと風呂は、別棟にある。

古いカラオケセット(レーザーディスク!)のセットがあったり、古い、ここの滞在者の写真をおさめたアルバムがあったり・・。
あと、ギターがたてかけてあったり。
なんか、「ノルウェイの森」に出てきた、山奥の施設を思い出してたんだけど、連れも、同じことを感じてたみたい。

ここは、ホテルじゃない。
ドアは、オートロックでないし、ドントディスターブの札もないし。
はっきり言って、ホテルのような居心地のよさは、ない。
おばさんは、勝手に入ってくるし、トイレは、つっかけをはいて、外に出ねばならないし。

そういうのは、予約をした段階で、だいたいの予測というか、覚悟はしていた。
公式サイトも見てたしね。
でも、まさか、テレビがないとは、思わなかったな。
アド街ック天国とかチューボーですよとか、観たかったんだけど。

お風呂に入ったあと、晩飯の時間になった。
ログハウスまで、おばさんと香港の女の子が、運んできてくれた。
料理を見て、びっくり!

すごい! 豪華すぎる!
次々、テーブルに並べられるの!
野菜なんかは、ここの施設で作っているものだそう。
天ぷら、焼き魚、サラダ、海鮮・・、ちょっと、今、もう、全部、思い出せない。
食べ終わるころ、お鍋まで登場。
どれも、むちゃくちゃおいしくて、満腹になったし、感動した。

これと同じような食事は、探せば、他の店ででも、いくらでも食べられるかもしれない。
でも、なにより感動的なのは、この豪華な食事が、今夜、僕らふたりだけのために準備された、ということ。
そう思うと、いとおしくなってしまうよね。

食事が終わると、とくにすることもない。
早々と、就寝した。
そして、24日の朝。

朝食も、豪華だったよ。
ジャムとかも、手作りって言ってたな。
なんか、和と洋の2食分いただいたような内容だったよ。

明るくなって、初めて、ログハウスのまわりの景色を見た。
やぎがいたな。
とにかく、空気がよくて気持ちがいい場所。

ゼッケンのついたシャツを着たり、タイツをはいたり、走る準備をして、“コスモイン有機園”をあとにすることに。
最後、ログハウスの前で、写真をとってもらった。
あのアルバムに、僕らの写真も追加されるんだな。

さようならを言って、通りに出て、もう一度ふりかえると、ふたりがずっと手を振ってくれてたよ。
あとは、ものすごい坂道をすべりおりた。

24日は、僕の38歳の誕生日だった。
つまり、37歳最後の食事、38歳最初の食事が、ここのごちそうだった、ということになる。
なんだか、いい記念になったな。

ホテルとは違う居心地もふくめ、場所といい、とても印象的な夜だった。
また、ここをたずねるのもいいかもな。
そのときは、トランプとかウノとか、あと、音楽かラジオを持参して。
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by ishokuju | 2013-12-29 15:43 | あの日 | Comments(0)
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