吉田美和になる

吉田美和になる。



晴れた午後、“D”で食事をすませ、海を見に行こう、ということになる、津田の松原を目指した。
空気が澄んでいる、山が近い、秋の空、などと適当なことを口にしながら、ルート11を東に向かう、CDはおおたか静流『アイ リメンバー ユー』、彼女のサイン入りCDなのよ。


さぬき市を通過中、左に曲がれば大串(おおくし)というところで、連れが、大串に行ってみたい、と言い出し、行き先変更、左折。
今から、ちょうど10年前よ、なにを思ったのかしらん、僕、会社のテニスサークルに入ってた。
大串にテニスコートがあって、毎週末行っていた時期がある、と言うと、連れに驚かれる。
血迷う、っていう言葉、ほんと、こういうときに使うんだと思う、わりと消したい記憶の部類かも。
僕が初めて小豆島に行ったのだって、このテニスサークルの合宿、みたいなので行ったんだよね・・。


大串の坂道をぐんぐん走る、景色があまりにきれいで、車をとめて下界に見入る。
すげーー! とか叫んで、さらに坂道を進む。
大パノラマ小豆島が目の前に現れ、連れは感嘆の声をあげた。
右から左まで、これ全部小豆島?! と、僕も驚かずにいられない、距離、むちゃくちゃ近い!
小豆島、地図で見るとただの島に見えるけど、ここまで間近で見ると、大きな大陸に見えるんだよね、興奮しちゃう。
ここからだったら、ほんと、橋を渡せそうな気もするなあ。

窓を開けて走っていた銀ポロに、虻(あぶ)が乱入。
しつこい、出て行かない。
いやんっ! なんて言って、ついに車から僕は逃げ出した、連れが虻を捕獲した。


さらに走っていると、急にテアトロンの入り口前を通る!
Wow!

テアトロンって、野外劇場の名前で、こんな超へんぴなところにあるんだけど、とにかく景色が美しく、たまにライヴが行われているところなんだ。
スタレビは毎年公演してるし、こないだは平井堅もやったよ。
円形劇場、それを取り囲むように、客席が上のほうまでだーーーっと続いてる。
ステージの後ろは、海!

誰もいない会場に、連れと潜入。
ここ来るの、1年ぶりなんだ。

去年8月、dreams come trueの公演があって、来た。
ここ、キャパ2000くらいなのかしら、あんときゃすごい人の熱気だったけど、今はしんとしてる。
日本の気温の最高記録が出た、とかって新聞に記事が出た次の日とかにライヴがあったんじゃなかったっけ。
ステージ上から、水分補給は欠かさないように、とか、かなり言ってた気がするなあ。

今はいてる、安いサンダルだって、このドリカムライヴの前の日とかに買ったんじゃなかったっけ。

テアトロンの円形ステージにあがる。
写真を撮って、かおりさんとツヨシに送りつける。
円いステージの真ん中に立つと、2000の客席が、円形に、すべての席がこちらを向いてる。
こう、虫めがねで太陽光を一点に集めたら、紙を発火させるみたいに、ここまですべての座席が一点に向かっているのって、すごい、パワーが一点に集まってきてる気がするよ。


イメェヂする・・。
上から、吉田美和が降りてきて・・、僕に混入する・・。
今、僕が、吉田美和になる・・・。

ところが、気づく、僕って吉田美和って、それほど特に好きでもなんでもないんだった。
あららん。
吉田を宿すの、失敗。
ここで、なりきり吉田美和で大騒ぎするもの、おもしれぇだろうな。

さっきの虻に続いて、今度はすずめ蜂2匹がステージ上に登場、逃げるようにステージを去る。


日没。
[PR]
by ishokuju | 2008-09-01 00:00 | こんな週末 | Comments(0)
<< 異臭騒ぎ 氷 >>