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「時のないホテル」のトリック

今年の4月、松任谷由実が、新しいCDをリリースした。
そんで、それに連動させて、全国コンサート ツァーをスタートさせた。

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ユーミンのライヴというと、ステージにプールがあったり、空中ブランコをやってたり、って、そんなのを連想するかもだけど。
今回のツァーは、ホールツァー。
ステージは、こじんまりとしてて、で、全国のホールを、わりと細かくまわる、って感じのものだった。


ということは、客席数が少ない、ということ。
ただでさえ、チケットがとりにくいのに、今回のツァーは、よけいに難しかった。

おいらは、2回、今回のツァーを観たんだけど。
1回目のは、どうしてもとれなくって、同行者が、インターネットを利用して買った、ちょっと割高で入手したチケットで、観た。
2回目は、CDを買ったときに、それに封入されてた紙に書かれた専用番号みたいなので、申し込むシステムのもので。
で、申し込んで、運よく、当たった。(当たった、って、チケットを買う権利を得た、ってことよ。


僕の友達なんかは、この、CD封入のチケットのやつ、はずれてた。
CD購入者でさえ、権利を与えないなんて・・。)


とまあ、なんとかチケットを手にし、2度、観られた、ってわけよ。

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そんで、なんで、今、こんなライヴのことを書いているかっていうと。
その、春から始めたツァーが、今月、終了したの。
長い!!
おつかれさま!!

ユーミンのレイディオを聴いてると、おつかれさま、ってMailがいっぱい届いてた。
そんで、やはり、ライヴの「あの」シーンのこと、みんな、質問してた。



今回のライヴで、びっくりな演出の曲があったんだ。
「時のないホテル」って歌のとき。

この歌、サスペンス調というか、パニック感というか、シリアスというか、ライヴでやると、結構、迫力がある曲。
歌の最後、ステージ上の大きな時計の中に、ユーミンが閉じ込められちゃう。

ここから出して! って感じで、シルウェットのユーミンが、時計の中でもがくんだけど、出られなくって。
そのまま時計は、吊り上げられて、上昇してしまうんだ。
そんで、ステージは、真っ暗に・・。


そしたら、次の瞬間、客席の中から、ユーミンが現れて、ステージへ向けて歌いながらゆっくりと歩き出す、というもの・・・。
ユーミンの瞬間移動にも驚くけど、それが、客席の中から現れるものだから、まあ、よけいびっくりよね。



そんで、リスナーから、あれはどうなっていたのか、ってMailが来てた、ってわけよー。
たねを教えてください、って。


そのユーミンの答えは・・。
これからも、ライヴで、あれと同じトリックをやるかもしれない、でも、わたしももうこの年齢だから、今回のが最後のツァーかもしれない、トリックを教えるのとツァーをもうやめてしまうのと、どっちがいい? みたいな感じだった。
まあ、うまくかわしてる、というか、はぐらかしてるというか。

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コンサートツァーをもうしない、なんてことはないとしても、今回みたいな、細かいところを回る、長期間のツァーは、ほんと、もう最後かもしれないなあ。
大都市の、1万人とか入る、アリーナクラスの会場でやったほうが、楽かも、だもん。
もう、初老だもんな、ユーミンも。


僕が今まで観た彼女の公演は、ほとんどが大規模なアリーナ公演だったし。
今回のは、貴重なホール公演だったんだなあ、って、改めて思う。
「時のないホテル」のトリック_f0207134_2014495.jpg

by ishokuju | 2009-11-21 20:01 | ため息が出る
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