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智恵子抄(ちえこしょう)

高村光太郎(たかむら こうたろう)の「智恵子抄(ちえこしょう)」、同じ文庫本、2冊、持ってる。
新潮文庫の。



同じ本だけれど、出た時期が違う、ひとつはカヴァもついた、新しいもの、もうひとつは、カヴァもなく、セピアカラーに色あせている。
新しいほうは2000年5月30日に出た、111刷、定価税別400円。
古いほうは1957年2月15日に出た、6刷、定価60円。

新しいほうは、書店で新品で買ったもの、古いのは、実家の父の書斎から、勝手にくすねてきたもの。



父の書斎から、なんていうと、父が読書家みたいな言い方だけど。
僕が知る限り、父が読書しているところって、見たこと、ない。


で、高村光太郎って、1956年に死んでる。
今、手もとにある「智恵子抄」は1957年に出たもの。
このとき、彼が死んだことで、ちょっとした高村光太郎ブームになって、で、父もそれに便乗して、「智恵子抄」、買ったのだったりして・・、なんて、いやらしい推測をしてみり、する。

といっても、このとき、父は、まだ12歳か。
今度、「智恵子抄」を買ったいきさつ、たずねてみよう・・。



古い時代の詩集だから、かなづかいとか、今とは違うところがあったりして。
読みづらい。
でも、この詩集、濃密な愛というか、静謐(せいひつ)というか、うまく言えないけど、独特な世界感、智恵子というのは、高村光太郎の妻で、智恵子は最後に病気で死ぬんだ。




「樹下の二人」は、中学だったか高校だったか、国語の教科書に載ってたな。

『あれが阿多多羅山
 あの光るのが阿武隈川。』

あと、「あなたはだんだんきれいになる」は、以前、江角マキコが、好きな詩だってテレビで言ってた。

『をんなが附属品をだんだん棄てると
 どうしてこんなにきれいになるのか』




・・・・みなさんは、好きな詩集って、なにかありますか?
by ishokuju | 2009-10-22 04:00 | ため息が出る
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